前回の記事では、送り出し機関やブローカーに関するリスクについてお伝えしました。
では、企業はどこから外国人採用を始めるべきなのでしょうか。
目次
外国人採用で失敗しない中小企業は、まず「留学生」から採用しています
人手不足が深刻になる中で、外国人材の採用を検討する中小企業が増えています。
しかし実際には、こんな相談を社長からよく受けます。
-
外国人を採用したが、すぐ辞めてしまった
-
日本語が通じず、仕事の指示が伝わらない
-
文化の違いでトラブルになった
外国人採用は決して簡単ではありません。そして、このような問題の多くは
「初めの一歩・最初の採用戦略」
が間違っていることから起こっています。
今回は、中小企業が外国人採用で失敗しないための考え方として
まず留学生を採用するという方法をご紹介します。
いきなり外国人労働者を採用するのは危険!!
多くの会社では次のような流れで外国人採用を始めます。
人手不足
↓
外国人を採用
一見すると自然な流れですが、ここに大きな落とし穴があります。
それは
会社の中に外国人を本当に理解できる人がいない
という状態です。管理団体や外部組織への安易な委託では必ず行き詰ります。
この状態で外国人を採用すると、次のような問題が起きやすくなります。
-
仕事の指示が伝わらない
-
生活面のトラブルが起きる
-
日本人社員との摩擦が生まれる
外国人採用は、日本人採用とは少し違う準備が必要です。
成功している会社は最初に「留学生」を採用している
外国人採用がうまくいっている多くの会社には、ある共通点があります。
それは
まず最初に留学生を採用していることです。
なぜ留学生なのか。理由は大きく3つあります。
① 日本語ができる
留学生は
-
日本語学校
-
大学
-
専門学校
などで基礎的な日本語を学んでいます。
そのため、一般的な外国人労働者よりも
日本語能力が高いケースが多い
という特徴があります。ただし、資格の上だけの日本語能力は当てになりません。
職場ではコミュニケーションがとても重要です。多くの日本語能力試験にはオーラル(会話)試験がありません。マークシート方式の高得点はまったく実戦に役立たづ行き詰ります。
では、留学生はどうでしょうか?
② 日本文化を理解している
留学生はすでに
-
日本で生活している
-
アルバイト経験がある
というケースがほとんどです。
つまり、彼らは生きた日本語をアルバイトで学んでいます。さらに、
-
時間を守る
-
報告・連絡・相談
-
職場の上下関係
といった日本の職場文化を、ある程度理解しています。
これは受け入れる企業側にとって非常に大きなアドバンテージになります。
③ 外国人材の橋渡し役になる
実は、留学生を採用する最大のメリットはここかもしれません。
その人が将来、
外国人材担当のコア人材
になる可能性があることです。
例えば次のような役割を社内で担うことができます。
-
新しく来た外国人への仕事説明
-
生活面のサポート
-
翻訳や通訳
-
文化の違いの調整
企業と外国人材の間に入ることで、トラブルを未然に防ぐ存在になります。
中小企業の外国人採用は「チーム作り」から考える
外国人採用で大事なのは、最初の1人です。
多くの企業は、最初の外国人を
「労働力」
として採用します。
しかし成功している会社は違います。
その人を
外国人材チームの中心人物
として育てています。
つまり外国人採用を
人手不足対策ではなく組織づくりとして考えている
のです。
まとめ&次回、「もう、人手不足に悩まない!魔法の採用方程式」
外国人採用を成功させたい中小企業には、
まず
留学生を採用する
ことをおすすめします。そしてその留学生を、
外国人材担当のコア人材
として育てることができれば、競合他社やライバル企業に大きな差をつけられることになります。
外国人採用は、単なる人手不足対策ではなく
会社の将来をつくる人材戦略
でもあります。そして、このノウハウを持つ企業だけが5年、10年後に成長できる会社なのです。
その第一歩として、
留学生の採用を検討してみてはいかがでしょうか。
いかがだったでしょうか?次回は
実際に企業がどのように留学生を採用すればよいのか、具体的なステップを解説します。
お楽しみに。
コメント
COMMENT